女と男の心模様(読み解き) 57
この 「い(出)だし衣(ぎぬ)」 での彼(殿方)へのアピール。
なかなかなものでしょう。
この手でこられると、今度は、彼(殿方)側が、
彼女の 「気持ち込みのお姿」 を読み解かなければなりません。
お二人の恋路に他言は無用ですが、つい。
彼女の 「お召しもの」 での 「気持ち」 を込めた
「色裾」の投げかけを、
彼(殿方)は、そこに込められた 「お気持ち」、
季節感
知的センス(感覚)
ウイットセンス
運動センス
等々まとめて 「お洒落」 センス
を 「瞬時」 に読み解くセンスが必要になりますよっと。
あの超・超ストレートロングヘアー(おすべらかし(大垂髪))も、
几帳の下脇から覗かせる為の 「武器」 の一つだったのでーす。
「髪」 は女の 「命」 です。(髪をカットしたら仏門ですもの。)
一条の帝は、大好きな定子さんを、一度は仏門に入られたにも関
わらず、「愛」 の力で日常世界に呼び戻されましたとか。
こりゃ又すごおい。
「朝シャン」 は、このみやびの時は当たり前。
髪をす(梳)く(ブラッシング)のにカナリーお時間取ってたみたい。
お洒落するってとっても、た・い・へ・ん。 続く。
★ 「よみがえる源氏物語絵巻」 について
平安時代に作られた現存する日本最古の物語絵巻、
国宝・源氏物語絵巻。
つい先日、その復元プロジェクトの映像放映が終了しました。
(NHKが全5回に渡り取材した貴重映像です。)
それに対する私共デザイナーの弁、
『最後の 「御法」 の紫の上の十二単は、
全く季節感を感じられない。』 との事でした。
デジタル技術と今の世の絵師さんの感性とで
出来上がった作品ですので 「確か」 と思いたいのですが・・・。
何ともいやはや。
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