心模様 『感じ方。』 59
宮中での 「イベント」 は 「夜」 から始まるものが多かったとの事。
「お姿」 「お召しもの」 を見合えるのは、明かりが必要。
光源は、庭で焚く篝火、お部屋の灯明台(港の灯台でなく)
と中秋の名月でお話しした、全体を照らす月明かりだけです。
だから、今の世の私達から云えば、とても暗い空間。
暗闇の空間から、一点スポッットライト浴びて役者さんの登場。
舞台で良く取る手法。
これと同じように、篝火と灯明台のある処を通る時に、
スポットライトに照らされたあで(艶)やかな 「お姿」 「お召しもの」。
ってな感じでは?
役者さんは光を浴び続けますが、彼女・彼らは、ほんの一瞬。
六感をフル稼働させていないと見逃してしまいます。
この研ぎ澄まされた 「感じ方。」 恐れ入っちゃいます。
この感じ方がないと、花木から 「色」 の発想ができない・・・。
しかし、私達と同じ 「人間」。
清少納言さんによると、皆さんよく 「お昼寝」 なさっておられたとか。
続く。
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