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2005年12月17日 (土)

奈良朝の服(養老令)一

 そんなこんなで、「みやびと服」につきまして長々と語りましたので、
 そろそろ、次のお話しに移ろうと思います。
 今までお話しした 「十二単」 は突如、登場したわけではありません。
 それでは、
 十二単がこの世にお出ましになる前の服につきましての流れを。
 そもそも、「服」の事が書物に書かれて、今現在、見聞きできるのは、
 「令集解(りょうのしゅうげ)」と云われています。
 あの藤原道長さんのずっと前のお爺さん(藤原不比等さん)が
 関与したと云われいる養老律令(718年出来上がり、
 757年から施行)の解説書(注釈書)との事。
 (惟宗直本さんがご努力なさってお作りになったご本。
  859年頃~877年頃の成立という事になっています。)
 そして、ここからの舞絽倶(ブログ)は、
 またまたたいへんお世話になっています関根正直さんの
 「重修 装束図解 服制通史 昭和7年5月5日発行」 の
 『装束集解(しょうぞくのしゅうげ)』 (勝手につける。)
 と云う事に相成ります。
 先に関根正直(1860~1932年)さんのご紹介です。
 このお方は、国文学者で「枕草子」等々の古書の研究に当たり、
 その当時の 「服」 「調度品」 等を解らずして
 「理解あたわず」 ってなもんでまずそちらを先にお調べになられた、
 とっても素敵でお洒落な方なのです。  続く。

☆養老令に記されている色目「奈良朝(奈良時代)衣装」 で。
☆養老令の位階と服色「続 平安朝(平安時代)衣装」 で。

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