奈良朝の服(養老令)一
そんなこんなで、「みやびと服」につきまして長々と語りましたので、
そろそろ、次のお話しに移ろうと思います。
今までお話しした 「十二単」 は突如、登場したわけではありません。
それでは、
十二単がこの世にお出ましになる前の服につきましての流れを。
そもそも、「服」の事が書物に書かれて、今現在、見聞きできるのは、
「令集解(りょうのしゅうげ)」と云われています。
あの藤原道長さんのずっと前のお爺さん(藤原不比等さん)が
関与したと云われいる養老律令(718年出来上がり、
757年から施行)の解説書(注釈書)との事。
(惟宗直本さんがご努力なさってお作りになったご本。
859年頃~877年頃の成立という事になっています。)
そして、ここからの舞絽倶(ブログ)は、
またまたたいへんお世話になっています関根正直さんの
「重修 装束図解 服制通史 昭和7年5月5日発行」 の
『装束集解(しょうぞくのしゅうげ)』 (勝手につける。)
と云う事に相成ります。
先に関根正直(1860~1932年)さんのご紹介です。
このお方は、国文学者で「枕草子」等々の古書の研究に当たり、
その当時の 「服」 「調度品」 等を解らずして
「理解あたわず」 ってなもんでまずそちらを先にお調べになられた、
とっても素敵でお洒落な方なのです。 続く。
☆養老令に記されている色目は 「奈良朝(奈良時代)衣装」 で。
☆養老令の位階と服色は 「続 平安朝(平安時代)衣装」 で。
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