« 布色形(懐練襲の下襲) 52 | トップページ | 女と男の心模様(夜の静寂) 54 »

2005年11月23日 (水)

女と男の心模様(出逢い) 53

 清少納言さんは、特定された方への 「掻練襲」 にゾクゾクではなく、 
 あまた(多くの)不特定の方々に表現なさっておられますし。?
 まあ、とりあえず、置いておきます。

 今までは、「布」 「色」 「形」 と云う 『記号』 につきまして、
 るる(縷々)語ってきました。
 ここからは、『記号』 と表裏一体にならざるを得ない
  『人の心模様』 についてお話しをしてみたいと思います。
 みやびの世界での 「自己表現」 (女から男へ) は、
 今の世に比して、非常に困難を極めた事と思われます。
 ここからも、清少納言さんの 「枕草子」 の記述からの類推ですが。
 人との出逢いの数少なさ。(お仕事場。お出かけ先。のみ)
 今の世もそうだと云えばそうなるのかも知れませんが。
 絶対情報量が圧倒的に少ない事は事実です。
 (少ない方が逆に良いのかも知れませんが?)
 「コンタクト」 の取り方でも、数、限りあります。
 携帯・メール・合コン・2ちゃんねる・ブログ(舞絽倶)等々。
 みやびの世にはありません。
 数少ない出会いがしら(頭)での 「沈黙」
 (彼女は 「顔」 を扇で隠しているので、
  彼に見えるのは 「目」 と 「髪」 のみ。)
 やぶさ(吝)か、「目線でのやり取り」 が成立した場合でも、
 二つのケース
 1 彼の方から 「歌のお手紙」 が送られる。
 この場合のみ、お返事の 「お手紙」 で 『気持ち』 を伝えられる。
 2 「お手紙」なし。
 この場合は、「アイコンタクト」 を読み解かなければならない。
 次のステップ (段階) として、
 暮れなずみ、
 たそがれ (「誰 (た) そ彼 (かれ)」・黄昏)時をむか (迎) え、
 夜のとばり (帳) がお (下) り、  続く。

平安時代のキャリアウーマン(女房)の生き方はこちらへ

|

« 布色形(懐練襲の下襲) 52 | トップページ | 女と男の心模様(夜の静寂) 54 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女と男の心模様(出逢い) 53:

« 布色形(懐練襲の下襲) 52 | トップページ | 女と男の心模様(夜の静寂) 54 »