十二単(桜襲の色) 十九
まずは、「R・G・B」 と 「C・M・Y・K」 の問題点です。
枕草子、源氏物語で書かれている 「さくらがさね(桜襲)」の色。
皆さん一度くらいは、中学時代、「古文」 で
聞いたことがありませんか?
「桜襲」 はピンクの色相違いです。
その、代表色の 「桜色」 で確認してみます。
「桜色」 は上が白色下が紅・紅花(くれない・紅花)の色の襲です。
(紅・紅花の色は、赤系の色です。)
「桜色」 を一枚の絹布の単色で表現しているのではなく、
白色と紅・紅花色の布を重ねることにより、
「桜色」 を表現しています。
(表地が白色裏地が紅・紅花色 ガウン三、等で表現。十回に。)
この二枚の布で、白色・「桜色」・紅・紅花色の三色を見られます。
今の世では、きれいな赤系のシャツブラウスにふわふわな薄い
白シルクシフォンのロングのスカーフを首にラフ巻きした感じ。
どうです、白・「ピンク」(桜色)・赤が見られるでしょう。ってな感じ。
これらの 「色々」 については、ちょいと置いておきます。
前回紹介しました、三冊の本で、
山崎さんと吉岡さんは 「染色」 に
福田さんは 「色名の言葉」 に重き(ウエイト)をおいておられます。
皆さんのご本に色見本が 「印刷」 されてます。
「C・M・Y・K」で。
ここです。「印刷」 なのです。
「桜色」 も 「紅・紅花色」 も。
「みやびと服 三と五」 でお話ししました同様な問題が。
「R・G・B」 と 「C・M・Y・K」 との違いが。
決して 「Y・M・C・A」? ではございません。あらっ。
私達が、「色」 を見られるのは
『光』 と云うものがあるからですよね。
何をお馬鹿なことを。 次回へ。
十二単の 「絵」 はこちらへ。
襲色目と重色目の資料 はこちらでご覧頂けます。
「枕草子 衣装に関するお話し」 はこちらへ。
☆ 「クールビズ vs ネクタイ派」
ファッションの熱き闘いでは、「クールビズ」 の勝利。
Fashionの 「はやり」 「流行」 がまざまざと。
女性候補 (鄙部fashion) のエントリーも大貢献。
時・処・機会を踏まえてのお召し替え 「お・見(美)・事」。
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