みやびと服(記号消費) 九
日本の歴史上、まれ(希)に見る三点セット (権力・冨・名誉)を
お手になされた藤原道長さん。
その状況・情況を 「姿・形」 にして下々の皆さんへ
「お知らせ〈記号消費・差異表示〉」 せねばなりません。
「ご邸宅」
「調度品」
「お乗り物」
「お食事」
「お飲み物」
「山海の珍味」
ようやく 「お召しもの」 で
「お・し・ら・せ」 です。
限りなくぜい(贅)を尽くし、
それはそれは極上品の数々を調達しまくる営みを
し続けなければなりません。
この行為がないと
広辞苑の一の意味の 「みやび」 がこの世に存在できえません。
これが真のぜいたく(贅沢)。
この 「おかげ(御陰)」 で、
それらに携わる下々の方々が 「うるお(潤)う」 と云うことに。
そんなこんなで、えっちらこっと。
ただちょいと引っかかるのは、
「優美で上品なこと。」 の中に
『心模様』 が
「ありわらのなりひら?(在原業平)」。
「女御、更衣あまたさぶらふ」 でなく、
お嬢さん・ご婦人方がこの時代におめしになった
「お召しもの」 は十二単と云われています。
宮廷ファッションのお話しは次回へ。
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