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2005年8月17日 (水)

みやびと服(最後の晩餐) 六

 著名な服飾デザイナーさんでさえ
 前回の様なてい(体)たらくなのです。
 故に 「色」 と云うものは、「不・思・議」 な、ものなのです。
 又、こんな事もあります。
 同じ染料で染めても布の場合は、
 前回にお話ししましたように素材 (絹、麻、綿、)により見え方が
 違いますが、同じ布の素材でも、
 風合い(厚み、織り方などの違いによる触り心地)が違うと
 全く同じ色には見えません。
 張りがあり、かた(硬)い布は 「するど(鋭)い」 色に見えますし、
 腰が無く、柔らかい布は 「ほのぼの(仄々)」 色に見えます。

 同じ色でも、同じに見えないこの事実、
 ましてやを、それに加えて人それぞれの感じ方の違い・思いこみ
 の違いがあるのです。

 例え近衛家のお蔵に、
 やぶさ(吝)か平安王朝のお嬢さん方が
 お召しになっておられた衣装があったとしても、
 その 「色」 は1000年前位の時空間に彩られていた
  「いろ」 と全く異なるものとなります。

 今となったら昔、ミラノにある、とある教会で垣間見ました。
 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた
 「最後の晩餐」 のほこり(埃)にまみれた 「絵」 のお掃除作業を。
 確かに目の前にあったのは、
 中学生時代の美術の教科書に載っていた色合い・構図でした。
 それが修復作業後にお披露目された 「え」 には
 「えっ、エーー。」 でした。
 全く違う彩色・面分割じゃないですか。
 500年前位の 「時」 には
 こんな感じで皆さんご覧になっていたんだと。
 これには開いた口が閉じるのに時間を要しました。 次回へ続く。

          十二単の「絵」はこちらへ。

★ 最近、又、話題になっている 「最後の晩餐」。
 映画 「ダ・ヴィンチ・コード」 のお陰とか?
 「M」、「シオン修道会」、「聖杯」とかの「暗号」も中々だけど、
 あの暗かった「モナリザ」が保存用に使用されていた
 ニスの黄色をC.G.でなくしたら、背景には「青い色」が。
  やっぱり「空」は青かったし、青くなくては・・・。(2006/ 5/21)

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