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2005年8月11日 (木)

みやびと服(平安衣装) 四

 やがて布はぼろぼろ。
 それに虫は 「絹」 の極上素材が 「お・好・き」 なのです。
 お好きと云うよりも 「だーい好き」 なのです。
 この事実は、いとも簡単に確かめられます。
 肌寒く感じる時からおめし頂ける 「ニット」、
 昔風だと 「セーター(スウェーター)」 を3点ご用意下さい。
 素材毎に
   ピュアカシミア100%
   (洗濯ネームには、カシミア100%或いは
     毛100%と表示されているかも知れません。)
 毛100%
 アクリル100%の3点です。
 日ごと取っ替え引っ替えおめしになり、
 ちょいと忙しくてクリーニングやさんにお出しになることを
 お忘れ下さいませ。
 すると 「あーらたいへん」
 間違いなくピュアカシミア100%のニットが
 虫のえじき (餌食) になりますから。
 アクリル100%のニットは、全く見向きもされません。
 虫は 「おいしい」 ものがわかる、とです。
 そして、平安衣装 「土」 に帰り、
      石油製品 「土」 に帰らず  と云うことに。
 ちなみに、美智子皇后陛下は
 「おかいこさん」 をお飼いになっておられると報道されています。
 「おかいこさん」 がこの世にいませんと
 「絹」 の布はできないと云う事になるのです。
 かいこ(蚕)が吹き出す 「糸」 が 「絹」 に、不可思議なものですね。 
                  次回へ。

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平安朝 (平安時代) 衣装の資料はこちらへ。
平安時代のキャリアウーマン(女房)の生き方はこちらへ。

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