十二単(色取り取り) 十二
十二単に戻ります。
十で紹介しましたガウン(一~四)の丈(長さ)とゆき(裄)
(首の骨の後中心からお袖までの長さ)は、
四>三>二>一 になります。
故に、十二単をおめしになった清少納言さんや紫式部さんの
立ち居姿を正面から仮に垣間見ることができました場合は
(ガウン三が五着の時)、全部で八着の色・柄・布味が
目に飛び込んできます。
厳密に云うと、
お袖口と
すそ(裾)と
前中心
(上から首、バストの谷間、おへそ、ウエスト中心、
下へ行きまして両足中心に足先まで流れるライン))の部分が、
カラー・パターン・クロースフィーリング、
全て「色取り取り」なのです。
今のお嬢さんが、
キャミソール・タンクトップを2枚から3枚 「重ね着」 して、
バスト(胸元)とショルダーストラップ(肩ひも)の色・形を
皆様にお見せしている程度と訳が違います。
(暑くて8枚も着れないか。)
清少納言さんも「枕草子」(九十四段等)で正装は、
「カッタルクッテ、た・い・へ・ん」 とお書きになっています。
「オシャレ(お洒落)」 するって、とっても 「ツ・カ・レ・ル」。
それに気が付かない彼には「もっと疲れる」。皆さ~んガンバ。
続く。
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☆ きのう(昨日)の28回目を数える「24時間テレビ」。
メインを飾る法曹界の広告塔・丸山和也弁護士。
ラスト700mでのお嬢さんのお出迎え。
その時の丸山さんのお疲れの中でのお幸せそうな満面の笑み。
「をかし」・「素敵っ」・「お洒落」。
訂正 「枕草子」(九十四段等)の所
数々の写本で章段が違いますので、
「五月の御精進のほど,職に・・・」で始まる段等に訂正します。
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