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2005年7月23日 (土)

紫式部と道長のみやび 三

 続々 紫式部日記
 ところが、ちょいと動揺を隠せない式部さんも、
 そこは持ち前の才女ぶりを発揮。
 さらさらと筆を走らせ歌を作り、いかが(如何)なものかと
 ご自分のお使いの方を介してお渡しになりました。
 なぜ式部さんがお目覚めが悪いのかと云いますと
 二十から三十人のお坊さんの大きなお声と身勝手な足音。
 夜もすがらの男の子の誕生を願う安産祈願の
 お経をかな(奏)でる、雑・音・気味な、しら(調)べ。
 時間交代制の合唱による交代時の待機所と道長さんの娘さんの
 お寝間との往復のドカドカ歩く音。
 これでは式部さんも眠れたものではありません。
 ついつい寝不足気味のふくれ顔。 
 歌を受け取られた道長さん、さすが早いとうなずき、
 書斎に向かい返歌作りです。
 「それ相応」 のお歌をお作りになり、
 お届けをお使いの方に託しました。
 これにより 「アポ (お約束事)」 が成立。 後はよしなに・・・。 
 (紫式部日記より)
 いよいよ、みやびと服 のお話は次回に。

 「十二単の彩色画」 はこちらでご覧下さい。
 「十二単と単品の絵」 はこちらです。
 「平安時代のキャリアウーマン」 で紫式部達、女房について。
 「紫式部のお好みの色」 で源氏物語 玉鬘の衣装について。

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